.。.:*orange magic .。.:*

あふれ出るorangeな彼への想いと日常をあれこれと綴っています

6/30&7/7マクベス様謁見レポ③(ほぼネタバレ)

暑いですね

まだ梅雨明けてないっすよね
 
いやはや、夏本番がくるのが怖い
暑いの苦手です
 
本日はマクベス様 昼夜2公演
噂によるとちょっとアドリブきかせたりなんてこともしてるみたいで…
マクベス様も進化し続けてるんですね♡
素敵♡←溺愛盲目
 
 
最後の③、いきまぁっす!!←
 

マルカムとマクダフが結束を組みイングランドからの軍勢を率いてマクベス王の元に進撃をかけていきます

マルカムは最初のイメージとは異なる、いかにも遊び人の格好で登場
窪塚くんがとても好演していて、ギャップの差に驚きます
その横でマルカムを説得するマクダフ
…やっぱりエハラマサヒロさんによく似てるなぁ(すいません)
 
あ、全体的になんですがセリフが少し難解な部分も時間も限られてるのもわかるけどもう少しだけゆっくりはっきり話してもらえると、嬉しかったかなぁ…でもあの膨大な量のセリフを覚えるだけでも大変なんだからそんなこと言える立場でもないんですけどね←
その中でも窪塚くんのセリフが聴き取りやすくて好きでした
そして癖のある役、ほんとうまいなって実感
あ、あと三上さんも好きです(ギルバートからトラストまでお世話になってます)
 
シーン変わってマクベス
もうここまでくると後にも引き返せない
本当の暴君マクベスとなってました
レノックスに浴びさせる中傷暴言…
正直、ゾクリとしました
 
あ…まるちゃんこの役すごく合ってる…
 
と思った瞬間でした
 
眼が…眼の色が…もう別人でした…
 
もちろん、それまでのシーンでも違うんですけど…
ちょうどそのシーンがよく見えるお席の時
怖いけど目が離せなくて
 
でもこんな風に思えるようになったのは
3回目を見終わったあとからでした
それまではどうしてもマクベス様にしか見えなくて、脳内がついていかない状態で
3回目の謁見でやっと
 
丸ちゃんがすごくかっこいい…(泣)
 
って思えるようになりました
どんだけ拗らせてんだよっっ(o゚Д゚)=◯)`3゜)∵って感じですけどねw
 
そして女性の叫び声とともに舞台奥で人が上から落ちていきます…
 
そう…それはお后様が亡くなられた瞬間でした…
 
その時のマクベス王は
 
「あれもいつかは死なねばならなかった」
「このような知らせを一度は聞くだろうと思っていた」
 
その表情は…落ち着いていました
あんなにも愛していた奥様を亡くしたのに
最初見た時は「なんで…そんなに落ち着いているの?」としか思えませんでした
原作で読んではいましたが
そこにマクベス王の声と表情が重なることでやはり受け入れられない自分がいました
 
でもそのあと
有名なマクベス王のTomorrow Speechを聞いて、納得いきました
 
 
~Tomorrow Speech~
 
「明日、また明日、また明日と
時は小刻みな足取りで1日1日を歩み
ついには歴史の最後の一瞬にたどり着く
昨日という日は全て愚かな人間が塵と化す死への道を照らしてきた
消えろ、消えろ、束の間の灯火!
人生は歩きまわる影法師
哀れな役者は舞台の上で大袈裟にみえをきっても出場が終われば消えてしまう
白痴のしゃべる物語だ
喚き立てる響きと怒りはすさまじいが
意見は何一つありはしない…」
白水社Uブックス シェイクスピア全集 マクベス 第5幕第5場より)
 
 
7/7のまるちゃん演じるマクベス王は
とても間を空けて、実に静かな口調でTomorrow Speechを述べたのです
初日は口調が違っていました
間もそんなに空いていませんでした
きっと1週間演じて、(7/7はライブビューイングでもあったので)変えてきたのでしょう
セリフ一つ一つが心に染みました
絶望の淵に立たされ
生きるすべをなくしてしまったその悲しさを
 
まるちゃんとても繊細に演じてくれました
 
あの表情、あの声、あのマクベス王は一生忘れないと思います
 
まるちゃん、またひとつ大人の階段登ったね
またひとつ、大きく成長したね
 
そう思えるシーンでした
 
いよいよ、最後の幕
 
マクベス様の元に次々と襲いかかるそれまで慕ってきた部下たち
マクベス王はいとも簡単に彼らを切り裂いていきます
悪魔の暴君そのもの…
 
でも刀裁きがとても素敵で…
見惚れてしまう…(*´ェ`*)←
 
最後の敵、マクダフとの一戦
 
マクダフはマクベス王にこう言い放ちます
 
「マクダフは女から生まれる前に月足らずの母の腹を裂いて出てきた」
 
マクベス王はその言葉に愕然とします
それまでのマクベス王の表情にはなかったものを
今までの自信にみなぎった表情とは似ても似つかない、小心者のマクベス様に…
 
そこで舞台にはお后様がマクベス様の眼の前に現れます
 
マクベス様は生きるすべであったお后様を見て、戦うことを決めます
勇気を持って、男として
 
そのシーンは二人の愛の深さを物語るようでした
何者にも代えがたいお后様
自分の母のような存在のお后様
 
不純にも、マクベス様が可愛く見えて仕方ありませんでした
純粋に彼女を愛し慈しみ、彼女のために頑張ってきた姿がたまらなく愛おしくて
 
私も旦那をちゃんと支えていってあげなくちゃなぁと毎回変に思ってしまうところですが(笑)
 
お后様が消えて、再度マクダフとの最後の一線に立ち向かうマクベス
 
死闘の末、マクベス様が先に刺され、マクダフも刺され、そのまま奥へ……
 
ドアが閉まったと思ったら
血糊が一面を覆い尽くしました…
 
マクベス様の最期の瞬間でした
 
扉から出てきたのは
マクベス様の生首を手にしたマクダフ
 
たぶんここ一番ショックだったなぁ…
わかってはいても目にするとなかなか…
だってまたリアルなんだもんその生首…
 
ついにマクダフも倒れ、マクベス様の首だけが上に上がっていき、魔物たちの手に抱かれ
 
「おやすみ…マクベス…」
 
やっと長い眠りにつけたマクベス
苦しみから開放されたマクベス
 
でもそれまでの残虐非道な行為は許されることなく、梯子の上に晒されることに…(ここもまた見ていて辛いところ…)
 
最後はマルカムの演説で幕を閉じます
しかし、演説途中にバンクォーの息子、フリーアンスがその演説を上から見下ろすのです
 
まるで次の国王のあの予言が表すかのように…
 
Fin.
 
 

 

 
 
ざっとこんな感じでした
ざっくりざっくりでほんとすいません…
 
2時間半休憩なし
まるちゃんはじめ、舞台上の役者さんそれぞれが全力でマクベスの舞台を疾走していく感じでした
あっという間です
 
なので最初は本当に「モヤッ」としたものが湧き出て仕方なくて、さらにカーテンコールで見せるいつものまるちゃんとそれまで舞台上にいたマクベス様がどうしても同じ人物に思えなくて
ストーリー的にも演出的にもまるちゃん的にも脳内大パニック←
 
おかげで体中の全てのものを吸い取られ、さらに使っていない脳細胞をすべて活性化させられて帰ってくるという…
 
いや、嬉しいんですよ!ええ!
むしろ大歓迎!!
 
でもね、こんなに疲れる舞台
久々です(笑)
 
まるちゃんの舞台は初演のギルバートグレイプから見てるけど(あの時もなかなかな疲れ具合だったけど)それ以上の疲れっぷり
子どもたちには
 
「ママ、目が死んでるよ…」
 
と毎回言われる始末
もちろんその日はろくに眠れず(これは前に書いた魔物達の魔法だと思ってます)、翌日はボロ雑巾のよう…
 
なのにまた見に行きたい→そしてボロ雑巾になる→また見に行きたい→ボロ雑巾…
 
何このエンドレス!!!!
 
…嫌いじゃないけどさ(ドM発言)
 
とりあえずレポはここまで
この他の感想や思い出したことはまた後日まとめることにします
 
さ、選挙行ってトリキ行ってこよー♪